ででぶろぐ

スペイン留学中のできごと、思ったこと、旅してきた場所について徒然なるままに

【シエスタの国】 しっかり休んで、しっかり食べて、ちょこっと働くスペイン人

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(photo by でーでー)

 

こんにちは、でーでーです。

お久しぶりです。

最近更新がなかったのは、ちょっとレポートに追われて

まじめにそっちをやっていたからと言い訳しておきます。

 

 

さて、日本では「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、

スペイン人は(私たち日本人の感覚からすると)

「そんなに働かずして、食べまくる人たち」なのです(笑)

 

お昼寝の文化? シエスタ

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 (photo by でーでー)

 

みなさんは、シエスタという言葉を聞いたことはありますか?

シエスタといえばスペインのお昼寝文化をイメージする人も多いかもしれませんが

少し正確ではありません。

 

たしかにお昼寝する人もいるんですが、

昼寝に限ったことではなく、起きてゆっくりテレビを見ていたり

家族や友達とおしゃべりしていてもシエスタです。

 

つまり、シエスタは「長いお昼休憩」であって「お昼寝」ではないのです。

そのためスペインでは、シエスタのことを文字通り

Descanso(デスカンソ)/休憩

と表現する人もいます。

 

 時間帯としては基本的に14時から17時までくらい。

 

この時間帯は、平日であっても多くのお店、官公庁なども閉まり

この文化になじみがない旅行者はおどろくことでしょう。

 

最初は、わたしもお昼過ぎにどんどん通りのシャッターが下りてくのを見て

「え!?なんでなんで?もう閉まるの!?」

と慌てました(笑)

その後また17時ごろから営業再開するのですが、

それまで多くのお店は閉店です。

 

マドリードなど北部の大都市では、この文化もなくなりつつあると言われていますが

わたしの住む南部のセビリアではまだまだ健全です。

 

働く側からしたら楽だけど、

客側としてはなかなか不便かも。。。

 

 

一日5食!?スペイン人の食事 

休んだら働けよ!とツッコミを入れたくなりますが

日本人より多く休み、しっかり食べるのがスペイン人です。

 

スペインでは食事が5回あるといわれています。

 

  • 朝7時 Desayuno (デサユーノ)
    朝食。ビスケット、またはヨーグルト、シリアル、パンとコーヒーで済ます。


  • 10時ごろ Almuerzo(アルムエルソ)
    軽食。ボカディージョと呼ばれる、フランスパンに生ハムとトマトとチーズなどをはさんだスペイン式のサンドイッチが人気。

 

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ボカディージョ。スペイン人御用達のお弁当。これの小さいバージョンでMontadito(モンタディート)というサンドイッチもある。(photo by でーでー)

 

  • 午後1時ごろ Comida(コミーダ)
    一日で一番大きな食事。シエスタに合わせて家に帰り、家族で食べる人もいる。


  • 午後2時から5時ごろまで Siesta (シエスタ
    永い眠り。


  • 午後6時 Merienda (メリエンダ)
    眠りから目覚めると甘いものが食べたくなるもの。
    6時のおやつ。

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(photo by でーでー)

 

  • 午後9時 Cena (セナ)
    夕食。卵料理や魚料理など、地方によって差がある。ただし割と軽め。

 

というのが、「伝統的な」スペインの食事例だといわれています。

ただ、先ほどもシエスタが北部の都市では行われなくなってきている、

と紹介したように、食事にも変化が起きているようです。

 

スペイン人の大学生と一緒に過ごしていると、

一日5回、律義にひとつひとつ食べる学生はまず見たことないですし、

シエスタもする人、しない人まちまちです。

 

現在は一日3食が基本になってきているようです。

 

特に若い世代だと、上の5つの食事の名前をスラスラいえる人も少なく

私たちと同じように、ちょっと小腹がすいたらお菓子や軽食をつまむ

といった感じです。

 

近代化した都市部ではもうあまり見られませんが、

地方ではまだこの文化を残すところもあるようです。

 

それでも、ゆっくりライフのスペイン

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スペインにも各地でビールの銘柄がある。上はグラナダなどを中心に人気のアルハンブラセビリアではCruz Campo(クルスカンポ)が有名。お店では、ジョッキ一杯1.5€(=200円しないくらい)でスーパーでは0.6€(=80円くらい)とジュースより安い。(photo by でーでー)

 

 

シエスタも、一日5回の食事も消えつつあるスペインですが、

それでも、スペインは日本に比べゆったりした生活のように感じます。

 

それは、ゆっくりまったりした国民性にもあるとは思いますが、

もう一つ大きな理由があるように感じます。

 

それは、日の長さ。

 

 スペインは夏場だと、7時から夜10時まえまで

冬場でも、8時から夜6時ごろまで日がでています。

 

たしかに日の出の時間は遅めですが、夜10時前まで日が出ているので

お昼すぎから活動を始めても余裕で昼の時間を楽しめます。

 

今こそ夜6時ごろには日が沈んでしまうものの(日本に比べれば長いが)

日の長い時期の休みの日なんかはなんかは、

昼過ぎに起きて3時か4時ごろから出かけても十分時間がある

という感覚でした。

 

だからむしろ、そんな時期に朝7時に起きて日の出てる間に

ずっと仕事したり遊ぼうとすると結構つかれが出ちゃうんです。

 

そこで、お昼ご飯を食べたら軽くお昼寝するなりして休憩をとって

午後の部に備えるというのは、すごく自然なことのように感じます。

 

 

そして金曜日は4時や5時ごろに仕事を切り上げて、

そのままバルで友達なり、家族なりと飲む人も多いです。

 

土日は必ず休み。

日曜はレストランやスーパーを含むあらゆるお店が閉まり、

空いているのはバルか一部の薬局くらい。

 

日曜こそ書き入れ時!

とばかりに、日曜も普通に営業している

日本のレストランのようなお店はなかなか少ないです。

(大都市、観光客向けのお店は例外)

 

そして驚きなのは大学生や社会人でも、

土日は故郷の街に毎週のように帰省して

家族とともに過ごす人が多いということです。

 

 

休みは休み!

としっかり決めて時間を自分や家族のためにつかい、

ダラダラ生活するのもいいなぁ、

と就活をひかえた今、思うのです。

 

 

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